「寮の在り方」説明会開催される
9月28日(木) 13時から14時40分ころまで寮の在り方小委員会による全学生 向けの説明会が航海学科実習棟5階大教室で開かれました。学生(ほぼ全員が 寮生、1名留学生)約30名に対し、寮の在り方小委員会メンバー、学生課が説 明側となりました。熱心な質疑応答がありました。メモの形で当日の模様を 示します。なお、発言の真意が十分伝わっていないなどのことがありましたら 連絡してください。 「寮の在り方」説明会メモ 日時・場所 2000.09.28 1310〜1440、於航海学科実習棟5階大教室 出席者 学生約30名(大部分寮生、留学生1名) 山田副学長、寮の在り方小委員会(賞雅、庄司、塚本、有木、高木、大島、清 水)、中島学生課長、加山学生係長 (賞雅)1年生は2人部屋にしたいということで固めた。残りの部分については 君たちの意見も聞いてきめたい。以下、5項目について説明する。 1.部屋替え 2001年4月 ※1棟について各階1室を2人部屋とし、1年生6室、2年生2室、3、 4年生 各1室 ※その他の棟は 2、3、4年生混在(方式未定)としたい 2.管理人 2001年1〜2月 1〜2名 3.清掃 共用部分は大学で行う。 4.改修 私見では 2001年2月開始の可能性が20%位ある 2001年9月開始の可能性が60%位ある 個室を計画している 5.移行 ・寮の規則 検討中 ・部屋の移動 検討中 では、質問等してもらいたい。(前回と異なり)今日は寮の在り方小委員会の メンバーの先生方からも答えてもらう。 (以下文中(学)は学生側、(委)は委員会側を示す) 学:部屋替えや改修についてまだ決定ではないですね。 委:君たちが何も言わないと決まっていく。 委:いろいろな決定は寮の在り方小委員会で検討の後、上部の委員会等で了承 されて決まっていく。 学:ほとんど1年生だけの棟ができるのですね。カッター訓練などはどうなる のか。いままで通りできないと寮のよさがなくなると思う。 委:それも検討課題、たとえば課程単位で行うことも考えられる。 学:定期的部屋替えを行うと新しい人となじむのがむずかしい。 委:(内部で同様の意見が出たが)航海では1航海ごとにクルーが入れ替わる こともある 。そういうことも背景に新しい人となじむ訓練との位置づけも可 能では。 学:今のままで(階の中で)縦割りではだめですか。 委:それだと1年の部屋が階コン部屋になる。 委:寮の規則を変え、禁酒にすることを検討したい。 学:禁酒なら、部屋割変えなくてよいのでは。 委:清掃等の問題もある。 学:規則だけで寮の問題が改善されるのか。 学:寮のあり方を変える理由は何ですか。 委:私が赴任してきたとき、教室中が酒臭いことがあった。最近でも新聞投書 に見られるように不祥事が後を絶たない。新入生も最初はういういしいが、し ばらく経つと感化されて悪しき伝統の担い手になってしまう。中には上級生を かさにきて強制飲酒させたり使い走りさせたりする者がいる。私はすぐ側の官 舎に住んでいて寮生の生活ぶりがよく分ったが、大声で叫んだり、ゲロゲロし たりと目に余るものがある。よい寮にして世界に誇れる東京商船大学にしたい。 寮生が十分団結してことにあたっているかというと、今日の会合でも200人の 中のせいぜい20人位しか来ていないことでも分るように、十分とは言えない。 委:7月末に寮生大会で検討するように言った。学生委員会は10年位検討して きた。学生の自主的な改革を待っていたが、もはや限界。 学:現在、酒に関してはほとんど部屋では飲んでいません(新聞に載った影響 もあって? )。階コンは止めればよいと思う。 委:毎回同じ説明聞いているが抜本的な改善はされない。 委;状況が改善されているならホームページ等でPRしてはどうか。 学:入コンは全寮行事だが禁止することも考えられる。 委:1つ1つのことが問題ではなく、全体としてのあり方に問題がある。 委:学年混在はメリットがあり、かつては大変よかった。しかしその背景に大 学の手厚いバックアップがあった。たとえば教職員が常時泊まり込んでいた。 委:寮の発展を考えるべき時期に来ている。入ってよかったという魅力あるも のに。今のままで放っておくわけには行かない。 委:現在の寮の運営実態は他の大学には見られないもの。(他大学のまねをす ればよい訳ではないが、)現実に他大学には東京商船大学のような問題は起き ていない。 学:昔は大学が寮に手厚くバックアップしていたというが、なぜ手を引いたの か。指摘される問題点は分る。部屋替えをなぜするのか。縦割りは好き。10年 も言っているとのことだが、僕は今日はじめて聞いた。階コンはしないことに なった。また、1年は飲みたくな ければジュースでもよいことになって来てい る。十分な準備期間(最低でも1年)を取ってほしい。 委:大学が手を引いた理由:以前は船員養成は強く国から支持されていた。現 在でも金に換算すれば一人2〜3000万円位掛かっているはずだが、そのような 一環として全寮制があり、食堂の従事者も国費で雇っていた。そのような厚い バックアップはなくなった。このころは寮生=全学生でもあったので、一元的 対応が可能だった。全寮制廃止後、学生の自治にまかせるということで大学側 は放置したため問題が悪化した。現実に1年生が寮に十分入ってこないことが 危機的な状況を反映している。 委:部屋割については種々議論し、紆余曲折して案をまとめている。今は4人 部屋とい っても人数がそろわず変則。以前なら誰かがかばってくれるような 状況でも今は必ずしもそうでない。今の人数構成だと意味のある縦割り構成が できない。 学:今ある、クーラ、冷蔵庫などを部屋替えするときどうすればいいのか。 委:検討課題 委:1年生に問題が多い。独立棟もそれをバックに案が出てきた。縦割りのよ さも残したい。今検討されている案は従来と%は変わるが縦割りではある。上 級生がチームを作ってよい伝統を受け継ぐことが想定されている。 委:改修の予算は3年位の内には付くことが期待できる。その場合、種々考え た結果個室化の方向。それをにらむと今から動く必要がある。 委:私物は当然重要で、摩擦はさける必要がある。ただ過渡的な問題。 学:部屋割のありかた、自分は高専出身で同学年の2人部屋だったがよくなかっ た(たまり部屋となってしまった)。指導学生制度を作るとよい。 学:4年生が1年をやめさせてしまった例がある。1年生同士がいじめあったら どうなるかも考える必要がある。 委:気に入らなかったら追い出すではいけない。 委:指導学生制度があるとして、指導学生にも面倒見てもらう。 委:君たちにも意見をもらう。いかなる制度でも問題は必ず発生する。いい面 を伸すようにしたい。 学:適応できない人は出ればよい。 委:そのような風潮を放置すれば、寮全体がバンカラ生活同好会のようになっ てしまう。 学:今は強制飲酒していません。 委:入寮者の人数が減ると予算を切られることになる。 学:学生のアンケートを取るべきである。 委:学生委員会で生活実態調査を最近も行った。その中に寮生活に関係する項 目も含まれている。君たち自身でアンケート取るのもよい。 委:寮のあり方については、個々の問題より全体としてよくするように考える 必要がある。 委:よくなったら、現在通学生の学生も勧誘して入寮してもらえばよい。 委:私たちは寮生増やしたい。新聞への投書にあったようなできごとは二度と 起こしたくない。 学:私は大学院生の留学生です。現在、遠いところから通っていてとても不便。 寮に入れるならぜひそうしたい。 学:反対はしません。 学;個室になったとして、上下の交流の場が必要。文化祭や体育祭などやるべ き。 委:昔は寮生=全学生だった。そのころの学生会に比べると現在は形骸化して いる。また生協もあってほしい。 委:個室化された後、共用部分の清掃について決まっていない。談話室を計画 している。 学:途中入寮現在は認めていないができるようにしてもらいたい。 委:少なくとも現在は自治会で運用している。 委:寮の風習(酒)に合わないで出た人呼び戻してほしい。 学:途中入寮認めてこなかった理由は、途中から入ると(それまで苦労してい ないのに)いきなりいばるから。ここまできたら改めてもよい。 学:留学生の友達から一杯意見をもらっている。寮の問題は私たちにとっても のすごく重要です。埼玉大学は遠くにあるのに寮があるので人気が高い。 委:君たちの代表も入ってもらって検討したい。 委:学生諸君も対案を出してほしい。 委:試案を作ってホームページに載せるので検討してほしい。 委:11月にオープンキャンパスがあるので、それまでに方向性出したいとして 内部で検討している。 以上 関連情報は寮のあり方について考えるためのページ参照 戻る