当グループで大学院生・研究生・卒研生として学びたい人へ
                              大島正毅

大学院生・研究生・卒研生として当グループで学びたい人は、私の専門分野の研究があなたのや りたい研究の方向と合っていることが必要です。私はコンピュータビジョンという分野を自分の 専門としています。いわゆる画像処理と一部重なっている部分もありますが、完全に同じではあ りません(このホームページの色々の情報を参照して下さい)。その範囲で研究することに熱意 が持てることが必要です。予備知識は要求しませんが、熱意を持って必要な知識を身に付けてく ださい。今まで他大学で学んできた人、特に専門分野が異なる人は、もし当研究室で研究するな ら、学部の卒業研究でコンピュータビジョン分野の研究を行った他の大学院生と互角に仕事がで きるために、同等の基礎を急いで身につける必要があります。理想的には学部の3年生からやり 直すのが望ましい。もしそうしないで修士課程2年間で卒業するつもりなら、2年間で4年分の勉 強をする必要があります。ということは倍の努力が必要になるということです。

経済面で恵まれない人のためには授業料免除制度や各種の奨学金があります。その要件としては 成績優秀であることが求められます。いたしかたなくアルバイトをせざるを得ない場合も勉学の 妨げにならないようにする必要があります。

大学院生は学部生に基礎的な技術面の指導をすることも求められます。また自ら使う計算機など の研究環境を整えることも必要です。お客様然としていては自分の研究もうまく行かないし、グ ループとしても力を発揮できません。

私のもとで研究する場合、次のことを守ってください:
・勤勉なこと 研究生は講義を受ける必要はありませんが、気が向いたときだけ大学に来るよう では、勉学の実が上がりません。大学院生は給料はもらっていなくとも、プロの研究員のつもり で精励してください
・研究グループの研究打合せ等には原則として必ず出席すること
・研究グループの研究が発展するようにできるだけ貢献すること 一番の貢献は論文を書くこと (学会論文がベスト)ですが、計算機の整備はじめ研究環境の整備、後輩の技術指導、部屋の片 づけなど大きなことから小さいことまで常に貢献を心がけてください。 研究を行う上でテーマは重要です。よって、大ざっぱには自分のやりたい方向とあっていなくて はなりません。一方それだけでは十分でありません。研究は人間のいとなみです。人と人がうま く出会ったときよい研究ができるのです。そういう観点からも研究室を決める必要があります。 以上のことについてそれなりの覚悟がある人のみ志願してください。 研究指導できる人の数には限りがありますから、希望しても(たとえ成績優秀で筆記試験等にパ スする力があっても)どなたでも受け入れる訳にはいかないことをご承知ください。


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